エンゼル110番レポート第86号~離乳食-昔と今 ~変わったこと・変わらなかったこと~

調査対象 『エンゼル110番』に電話をいただいた5カ月から2歳までのお子さまがいるママ 100人 調査実施先 森永乳業株式会社
調査方法 電話による聞き取り調査 調査期間 2020/02/01~2020/04/10

調査結果の概要

森永乳業株式会社は、時代とともに変化する母親像の理解に役立つことを願い、1993年4月から『エンゼル110番レポート』を発行しています。このレポートでは、育児相談窓口【エンゼル110番】への相談内容から、育児に関する傾向についてまとめています。今回は「離乳食」をテーマにアンケート調査を実施しました。【エンゼル110番】では過去に2回(1993年、2000年)「離乳食」に関するアンケートを実施しています。その頃のママたちと比べ、今のママたちは意識の変化はあるのでしょうか。今回のレポートでは、過去の調査と比較し、どんなところに変化があったのかを考察しました。まずは離乳食の開始時期と開始のきっかけを聞いてみました。2020年の調査では離乳食の開始時期は、5ヶ月頃から、と回答したママが全体の68%で一番多かったのですが、6ヶ月以降に開始したママたちも約30%いました。1993年は1%、2000年は9%と、6ヶ月以降に開始したママたちはほとんどいなかったことから考えると大きな変化と言えるでしょう。さらに、1993年には40%以上のママたちが5ヶ月以前、と回答していましたが、今では5ヶ月以前に開始するママは、ほとんど見られなくなりました。一方、離乳食の開始のきっかけは、「月齢で決めた」、「赤ちゃんが食べたそうにしていた」が大半を占めているのは昔から変わりません。これらに加え、健診や離乳食教室などでアドバイスを受けて決めたママや、育児書・インターネットの情報を参考にしているママも多く、第三者の声も参考にしている様子が見られました。次に離乳食の情報源についても聞いてみたところ、今も昔も「離乳食の本」を頼りにしているママが一番多いことが分かりました。そして大きく変わったのは、以前のアンケート調査時には存在しなかった、「インターネット、SNS、アプリ」を利用するママたちが増えていることです。今回のアンケート結果からは、手軽に離乳食の情報、ノウハウを入手できる便利なツールを利用している多くのママの姿が浮かび上がりました。ベビーフードの利用経験は増えているのではないか、と予測を立て調査をしましたが、過去2回の調査結果と比べても大きな変化はありませんでした。利用する理由は“手軽で便利、自分では調理しにくい食品を使っている、忙しいときにすぐ食べさせられる”などの声が多く聞かれました。

調査結果

離乳食の 開始時期(単位:%)
離乳食開始のきっかけ(複数回答)(単位:%)
離乳食の情報源(複数回答)(単位:%)
ベビーフードの利用状況(単位:%)