2018年 中小企業の経営施策(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)2018年4月入社の新卒採用を「実施した」と回答した経営者を対象に、新卒採用人数(見込み)について尋ねました。その結果、62.4%が「予定どおり(見込み)」と回答した一方で、30.1%は「予定を下回る(見込み)」と回答しました。2017年の中途採用についても尋ねました。中途採用活動を「実施した」とする回答は55.9%、「実施していない」とする回答は44.1%で半数以上が中途採用を実施しています。採用活動の実施について、新卒採用は16.3%であったのに対し中途採用は 55.9%と、依然として「中途」が採用活動の中心にあるようです。人材が不足している現状に加え、経営活動への影響を不安視している経営者が多い中で「中途採用を実施した」とする回答は前回調査から3.6p増加し、過去最高となりました。中途採用活動の実施理由については、「恒常的な人員不足解消のため」60.1%が最多で、「即戦力となる人員を確保したいため」44.0%、「退社などに伴う欠員を補充するため」42.1%、「事業拡大に伴う人員補強のため」18.6%、「人員の年齢構成を是正するため」14.8%の順となっています。“長時間労働の是正”に対する取り組みについて尋ねたところ、「行っている」45.5%、「行っていない」54.5%となりました。取り組みを「行っている」と回答した経営者に、具体的にどのような取り組みを行っているかも尋ねました。その結果、「従業員の意識改革」65.6%が最も多く、「マネジャー層の意識改革」40.2%、「職場の風土改善」33.6%、「有給取得率向上」29.0%、「残業の事前許可制度の導入・強化」25.9%が上位5項目となっています。一方、“長時間労働の是正”に対する取り組みを「行っていない」と回答した経営者に今後の実施予定について尋ねたところ、「取り組む予定である」が44.2%、「取り組む予定はない」は55.8%でした。