子どもの虐待に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2010/09/15~2010/09/21
  • 調査対象
  • 実施先無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の20代~40代の男女会員 470人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

近頃、子どもの虐待事件のニュースが後を絶ちません。虐待の傾向に気づきながらも、通報のみ、もしくは全く手を差し伸べないケースも多いようですが、近所の子ども達の状況はどの程度認識されているのでしょうか。ネットユーザーを対象に調査を実施し、20代から40代の男女470人の回答を集計しました。回答者の居住形態を見ると、「賃貸アパート・マンション」37.4%、「分譲アパート・マンション」10.9%の合計48.3%が『アパート・マンション』に住んでいます。『戸建』は「賃貸の戸建」4.7%、「持家の戸建」44.9%」の合計49.6%、「その他」が2.1%となっています。近隣住居に、子ども(小学生以下)が大体何人くらい住んでいるか知っているか?全員に尋ねたところ、「知っている」としたのは19.4%と少数。80.6%が「知らない」回答。それでも、男性では17.4%のところ、女性では21.8%と若干認知者が多いようです。また、20代では12.1%、30代では19.3%、40代では25.7%と上の年代ほど認知率が高くなっています。居住形態別に見ると、『アパート・マンション』居住者では認知者が12.3%でしたが、『戸建』では26.2%と把握している割合が高く、これら認知者のうち、近隣住居の子どもの名前を『知っている』としたのは「大体知っている」22.0%、「少し知っている」40.7%の合計62.6%で、37.4%は「まったく知らない」という結果になりました。このような認知状況の中で、もし近隣住居の子どもが虐待されているのではないかと感じたら、児童相談所に相談するなど、助けるための行動を起こせるのでしょうか?全員に尋ねたところ、「絶対に起こすと思う」とした人は12.1%とやや少なめですが、「たぶん起こすと思う」とした人は53.6%に上り、合わせて65.7%が行動を『起こす』と回答。『起こす』とした割合は、男性で62.5%でしたが、女性では69.9%と7.4ポイント差が付いています。また、上の年代ほど割合が高い傾向が見られ、20代では53.7%、30代では70.0%、40代では72.5%が『起こす』と回答。近隣の子どもの把握率と同様、女性と上の年代の意識が高いようです。居住形態別では、『戸建』で行動を『起こす』とした人が62.7%だったのに対し、『アパート・マンション』では70.0%と高比率に。なお、実際に近隣住居の子どもが『虐待にあっているのではないか』と感じたことが「ある」人は全体の3.6%とごく少数でした。家族以外で、子どもの虐待にいち早く気付いて助けるべきなのは誰だと思うか?全員に尋ねたところ、「学校や保育施設の先生」69.4%、「近隣住民」62.3%が6割を超え、地域で子どもを守るべきと考える人も少なくない様子です。『アパート・マンション』居住者では「近隣住民」の割合が66.5%と、『戸建』58.8%の割合を7.7ポイント上回っています。近隣住居の子ども認知率は『戸建』より低いですが、虐待防止への意識が高い様子が窺えました。

調査結果

お住まいの住居形態を教えてください。(n=470)(択一)
近隣住居に、小学生以下(小学生を含む)の子どもが大体何人くらい住んでいるか知っていますか?(n=470)(択一)
【近隣住居の子どもを知っている方限定】近隣住居の小学生以下(小学生を含む)の子どもの名前を知っていますか?(n=91)(択一)
もし、近隣住居の小学生以下(小学生を含む)の子どもが虐待されているのではないかと感じたら、あなた自身が児童相談所に相談するなど、助けるための行動を起こすと思いますか?(n=470)(択一)
子どもの叫び声や大人の怒鳴り声が頻繁に聞こえるなど、近隣住居の小学生以下(小学生を含む)の子どもが“虐待にあっているのではないか”と感じたことはありますか?(n=470)(択一)
小学生以下(小学生を含む)の子どもの虐待に、いち早く気付いて助けるべきなのは誰だと思いますか?当てはまるものをすべて教えてください。(n=470)(複数) (単位:%)
学校や保育
施設の先生
近隣住民親戚その他
全体69.462.330.64.9
(現在の住居は)賃貸アパート・マンション68.866.534.75.1
分譲アパート・マンション76.566.733.32.0
賃貸の戸建68.259.127.30.0
持家の戸建68.758.827.55.2
その他60.050.020.020.0
調査実施先:(株)アイシェア