お父さんは昔も今も理科が好き

調査結果の概要

(株)クラレでは、小学生の子どもを持つ20代から50代の父親を対象に、大人になってからの理科への関心、現在の理科教育に対する意識について調査を実施、その結果を見ると、小学生の頃、理科が「好き」48.5％、「どちらかというと好き」36.8％という回答者は、合わせて85.3％。理系では95.0％、文系でも75.5％を占め、お父さんたちが子どもの頃は『理科人気が高かった』ことが窺えます。中学校に上がると、「好き」57.0％、「どちらかというと好き」34.0％の合計が、理系では91.0％で、依然として９割近くいます。文系では57.0％と、やや苦手意識が芽生えますが、それでも理科好きが半数を上回っています。大人になった現在、理科にどの程度興味があるのか？尋ねたところ、「理科や科学にはあまり興味がない」は9.0％で、９割以上のお父さんは何らかの形で興味を持ち続けています。文系は「自分の好きな特定の分野」「子どもと一緒に楽しめること」（いずれも19.0％）において、理科への興味を維持しているようです。子どもの頃、『理系の研究者や科学者になりたい』と思ったことがある回答者は47.5％。理系は63.0％、文系も32.0％が『理科のプロフェッショナル』に憧れていたことがわかります。理由では、「発見や発明がしたかった」55.3％が最も多く、理系はもちろん「理科の勉強が得意だったから」57.9％。文系は、「調査や探検で世界を飛び回りたかった」25.0％がトップでした。数十年に一度の天体ショーを「親子で大いに盛り上がる」と答えた回答者は39.8％。「自分は興味あるが、子どもはない」25.5％に対して、「自分は興味ないが、子どもはある」11.5％で、天体ショーは子どもよりもお父さんの好奇心をそそるようです。特に理系パパは、「自分は興味あるが、・・・」32.5％で、子どもよりもワクワクしている様子が垣間見えます。子どもの理科の教科書を見たことがあるお父さんに、その内容について感想を尋ねたところ、「面白い」42.7％、「面白くない」24.6％となっています。しかし、分量は「足りない」55.5％、難易度は「易しい」56.4％で、どちらも半数以上の人が物足りなさを覚えています。子どもの進路は、「理系」31.0％が「文系」7.2％を大きく上回っています。理系パパは「理系」40.5％にという意見が圧倒的多数。文系パパも、「理系」21.5％、「文系」11.5％で、どちらかというと理系の道に進んでほしいという意識が窺えます。理由では、「論理的思考力が養える」53.2％、「専門知識が身に付く」41.1％などが多数となっています。文系パパには、「進学や就職に有利」34.9％、「世の中の役に立つ人になれる」30.2％、「楽しい人生がおくれる」18.6％といった、現実的な意見が理系よりも多く見られます。

調査結果