2010年 サラリーマンの小遣い調査

  • 調査期間
  • 2010/04/16~2010/04/17
  • 調査対象
  • 全国の20代~50代の男性サラリーマン 1,000人(各世代250人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

新生フィナンシャル(株)が実施した「2010年 サラリーマンの小遣い調査」によると、この1年間の昇給について、「なし」56.8%と回答した人は過半数を超え、「あり」43.2%を上回りました。また、年代別で見ると、「昇給あり」と答えた人の割合が、20代(53.6%)と30代(53.2%)で5割を超えたのに対して、40代(36.8%)は3割台、50代は29.2%でした。この1年の間(2009年4月~2010年3月)の小遣い額の変化について、全体では「アップ」が6.6%であったのに対し、「ダウン」が17.3%と、大きく上回りました。年代別では、20代を除く全世代で、小遣い額が「ダウンした」人の方が、「アップした」人よりも多くなっています。小遣いの使い道として外せないもの1位は「昼食代」52.9%、以下「趣味の費用」45.7%、「飲み代」39.0%の順となりました。最近感じている不安の1位は、「景気や会社の将来性」52.2%、2位は「自分の将来や老後」48.4%で、この2つがサラリーマンが抱える大きな不安となっています。年代別に見ると、40代では「景気や会社の将来性」56.8%、「リストラ/減給」38.8%への不安が他の年代よりも強い結果となりました。また、40代の約4人に1人が「家族や職場での人間関係」24.0%に不安を持っており、「子供の教育」33.2%が40代だけ突出しているのも、子供の進学や教育費の悩みが増す40代ならではの特徴といえます。小遣いや収入が減った分のやりくりは、「外食、レジャーや趣味の回数やコストを減らした」と回答した人が4割以上、日常生活の中で、少しずつやりくりをしようという意識が見られます。年代別に見ると、20代では「携帯電話やインターネットなどの通信費を減らした」19.2%、「会社に弁当を持参するようになった」15.2%が全体平均よりも高くなっています。小遣いの使い道で20代が「携帯電話・通信費」を必要不可欠と考えている割合が高い結果を述べましたが、20代はこの「通信費」を減らすことでやりくりをする様子が窺えます。一方「レジャーや趣味の回数やかける費用を減らした」と回答した20代は31.6%で、全体平均の40.6%に比べて9pt少ない結果でした。「洋服や靴などファッション関連費用を減らした」も19.6%で他の年代よりも低く、厳しいやりくりの中でも譲れない項目があるようです。一方、40代は、「外食」(50.0%)、「レジャーや趣味」(47.2%)の回数やコストを減らしたり、「光熱費を抑える工夫をしている」29.2%、「嗜好品代を減らした」27.2%、「新聞や書籍代を減らした」22.0%など、多くの項目で割合が最も高くなっています。「景気や会社の将来性」や「子供の教育」など不安の多い40代は、色々な費目で節約を意識している結果となりました。

調査結果

【参考データ】
2010年のサラリーマンの平均小遣い額と理想の小遣い額
<平均小遣い額>
全体平均  40,600円(100円台未満は四捨五入)
○年代別 2010年
  20代=44,500円
  30代=40,100円
  40代=38,500円
  50代=39,400円
○未既婚別
  未婚=51,600円
  既婚=32,900円
○子ども有無
  あり=32,100円
  なし=47,600円
○奥さんの就業状況
  専業主婦=30,900円
  共働き=34,900円
○居住地域
  首都圏=51,800円
  関西圏=36,700円
  東海圏=37,300円
  その他=36,700円
<理想の平均小遣い額>
全体平均  61,300円(100円台未満は四捨五入)
~現実の小遣いとの差は20,700円
○年代別(差額)
  20代=65,100円(20,600円)
  30代=61,700円(21,600円)
  40代=58,700円(20,200円)
  50代=59,700円(20,300円)
○未既婚別
  未婚=74,100円(22,500円)
  既婚=52,300円(19,400円)
○子ども有無
  あり=52,100円(20,000円)
  なし=68,800円(21,200円)
○奥さんの就業状況
  専業主婦=52,500円(17,600円)
  共働き=52,100円(21,200円)
○居住地域
  首都圏=75,800円(24,000円)
  関西圏=59,600円(22,900円)
  東海圏=55,100円(17,800円)
  その他=55,000円(18,300円)
この1年の間に昇給はありましたか。/あなたのお小遣いはどのように変化しましたか?
<昇給の有無>
<お小遣いの変化>
小遣いの使い道として、必要不可欠なものは何ですか?(全体)
最近、どのような事に不安を感じていますか? (単位:%)
全体20代30代40代50代
景気や会社の将来性52.249.254.856.848.0
自分の将来や老後48.442.450.050.450.8
日本の政治38.034.039.638.040.4
自分の健康34.322.430.840.044.0
リストラ/減給33.030.028.038.835.2
親の介護23.813.223.631.626.8
年金23.816.020.427.23.6
資産運用21.224.020.822.817.2
子供の教育20.710.021.633.218.0
家族や職場での人間関係18.515.618.424.016.0
小遣いや収入が減った分はどのようにやりくりしていますか?いくつでもお選びください (単位:%)
全体20代30代40代50代
外食の回数やコストを減らした46.340.849.250.045.2
レジャーや趣味の回数やコストを減らした40.631.640.047.243.6
光熱費を抑える工夫をしている23.416.420.829.227.2
嗜好品代を減らした23.218.822.027.224.8
貯蓄商品や資産運用を見直した22.124.020.822.421.2
洋服や靴などファッション関連費用を減らした21.519.624.820.021.6
ディスカウントショップやセールを利用するようになった17.515.617.616.820.0
新聞や書籍代を減らした17.111.617.222.017.6
携帯電話やインターネットなどの通信費を減らした15.919.214.814.814.8
会社に弁当を持参するようにした12.715.212.49.214.0
調査実施先:新生フィナンシャル(株)