塾・通信講座についての調査レポート

調査結果の概要

塾について、全国の小学生・中学生を中心としたサークルリンク会員に対し調査を実施した。塾や通信講座の利用について尋ねたところ、「塾に通っている」子供は28.2％、「通信講座を利用している」子供は36.1％、「とくにしていない」子供は40.7％という結果になり、約６割の子供が塾や通信講座で勉強しており、男女別に見ると、「通信講座を利用している」のは男の子よりも女の子の方が多くなっている。塾通いのきっかけで最も多かったのは、「親に言われて」34.1％。学年別に見ると、小学校中学年では「親に言われて」50.0％、小学校高学年では「もっと勉強したいから」24.1％、中学生では「成績が悪いから」21.2％の回答がそれぞれ他に比べ多くなっている。一方、通信講座利用のきっかけでは、「自分のペースで勉強をしたかったから」35.0％が最も多く、学年別に見ると、小学校中学年では「親に言われて」38.5％が最も多かったが、小学校高学年や中学生では「親に言われて」を「自分のペースで勉強をしたかったから」（34.9％、38.9％）が上回り、小学校高学年以上になると自分の勉強スタイルが少しずつ確立され、自発的に勉強にむかう姿勢を持ち始めることが推測された。塾での１週間の勉強時間は、「２時間」35.9％がトップ、学年別に見ると、「１時間以下」は学年が高くなるにつれ回答が減っていき、一方で「２時間」や「３時間」では学年が高くなるにつれ回答が増える。一方、通信講座での１週間の勉強時間では、「１時間以下」48.1％がかなり多く、次いで「２時間」24.8％という順になり、７割以上が週に「２時間以内」であることがわかった（塾通いの子供と比較して、概ね週に「１時間」程度勉強時間が短い）。塾で勉強している科目の１位は「算数・数学」86.8％が圧倒的に多い。学年別に見ると、「国語」は学年が高くなるにつれて減るが、一方で「英語」は学年が高くなるにつれて増え、小学校中学年で２割台、小学校高学年で３割台だったのが、中学生では８割を大きく超え一気に増加する。通信講座で勉強している科目については（も）、「算数・数学」94.4％が１位。学年別に見ると、「英語」は学年が高くなるにつれて増え、小学校中学年では１割程度だったのが、小学校高学年では７割以上と一気に増加し、中学生では９割を超える。そして、塾通いの子供と比較すると、通信講座利用の子供は主要５教科を満遍なく勉強している様子が窺えた。塾通いでうれしいことについて聞いてみると、「成績が上がること」52.1％が最も多く、学年別に見ると、「学校で習うよりも前に教えてもらえる」では小学校中学年（65.4％）と中学生（57.7％）で多い。

調査結果