2009年 20代・30代未婚男性の意識調査(3) |
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調査結果の概要
((2)より続く)結婚相手との理想のパートナー関係としては73.7%が「友だち夫婦型(公平・平等型)」を選択した。「亭主関白型(夫主導型)」、「かかあ殿下型(妻主導型)」志向は20代のほうがやや高い。家事・分担の希望もすべての項目で「協力して分担」が主となっている。結婚生活に対する考え方で多数を占めるのは「配偶者とは困ったときに相談しあいたい」93.7%、「配偶者とはよく会話をしたい」92.5%といったコミュニケーションを大切にする意識である。「結婚してもいつまでも恋人同士のような気持ちを持ちたい」84.0%、「休日は夫婦一緒に暮らしたい」77.2%も高率で、二人の関係を大切にしたい傾向が強い。法律婚、別居婚、事実婚、夫婦別姓、離婚、同棲など結婚のあり方は多様化している。それぞれについて容認するか、しないかを聞いたところ、「法律婚」、「離婚」、「同棲」の容認率は高く、「別居婚」は項目のなかでは最も低い結果となった。2006年調査時と比較すると、「法律婚」、「夫婦別姓」、「離婚」の容認率が微減している。20代の「法律婚」容認率が10ポイント弱低下している。しかしながら、相対する「事実婚」容認率も微減しており、「別居婚」は容認率こそ低いものの2006年から5.5ポイントの上昇が見られたことから、2009年20代男性は、結婚という制度を守りながらも、個々の生活を楽しみたいといった意識があることがうかがえる。30代では「夫婦別姓」容認率は低下し、「同棲」容認率は上昇した。これからの世の中について尋ねたところ、ほとんどの項目で現状よりも「悪くなる」と考えていることがわかった。特に「親世代と比べた今後のあなたの生活は悪くなる」との回答は51.0%と高い。「働く環境」も43.1%が『悪くなる』と予想しており、青年層の未来は現状以上に深刻の様相を呈している。将来の暮らし方は38.4%が「家族や友人を大切にする暮らし方をしたい」と回答した。周囲の人間関係との調和をみださず、やさしさを大事にする現在の青年層の意識は、将来の暮らし方にも反映している。ただし、30代になると現在の経済不況が影響してか、「家族や友人を大切にする暮らし」33.2%、「経済的に豊かになることを大切にする暮らし」31.5%と2項目の比率は僅差となり、20代も含めて今後の意識の変化が気になる結果となった。