教育費負担の実態(勤務者世帯)(1) |
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調査結果の概要
日本政策金融公庫では、同公庫の教育ローンを利用した世帯を対象に教育費負担の実態調査を行った。それによると、入学者(子供)1人当たりにかかる入学費用は、高校が48.9万円、高専・専修・各種学校が86.2万円、短大が73.1万円、大学が95.6万円となっている。私立大学にかかる入学費用は97.0万円、国公立大学にかかる入学費用は88.0万円となっており、国公立大学へ入学した場合は、入学しなかった学校(私立大学等)への納付金(17.6万円)の負担が大きくなっている。在学中の子供1人当たりにかかる1年間の在学費用は、高校が92.5万円、高専・専修・各種学校が146.3万円、短大が143.1万円、大学が150.4万円となっている。私立大学の1年間の在学費用は159.7万円と、国公立大学(104.9万円)のおよそ1.5倍になっている。高校入学から大学卒業までにかかる子供1人当たりの費用は?入学費用と在学費用を累計すると高校3年間で326.4万円となり、大学に入学した場合、入学費用と4年間の在学費用697.2万円が加わり、合計では1,023.6万円となる。世帯の年収に対する在学費用(小学校以上在学中の子供全員にかかる費用の合計)の割合は、平均34.1%となっている。分布を見ると、「20%以上30%未満」が28.9%と最も多く、次いで「40%以上」が26.2%となっている。回答を寄せた世帯で、自宅を所有している世帯は全体の77.5%を占め、うち、住宅ローンのあるのは75.2%となっている(2に続く)。
調査結果
- 入学先別にみた子供1人当たりの入学費用 (単位:万円)
学校納付金 受験費用 入学しなかった
学校への納付金合計 高校 39.6 8.0 1.3 48.9 国公立高校 23.5 9.8 2.4 35.7 私立高校 43.9 7.5 1.0 52.4 高専・専修・各種学校 75.2 8.7 2.3 86.2 短大 55.4 14.6 3.1 73.1 大学 66.0 23.6 6.0 95.6 国公立大学 45.7 24.7 17.6 88.0 私立大学 70.1 23.3 3.6 97.0 ☆ 入学費用(受験費用と学校納付金、入学しなかった学校への納付金)
― 高校は49万円、大学は96万円 ―- 在学先別にみた子供1人当たりの1年間の在学費用 (単位:万円)
学校教育費 家庭教育費 合計 高校 81.0 11.5 92.5 国公立高校 50.8 13.6 64.4 私立高校 90.8 10.9 101.7 高専・専修・各種学校 143.4 2.9 146.3 短大 138.8 4.3 143.1 大学 145.4 5.0 150.4 国公立大学 99.7 5.2 104.9 私立大学 154.7 5.0 159.7 ☆ 在学費用(授業料、通学費、教科書代などの学校教育費と塾の月謝、お稽古事の費用などの家庭教育費)
― 高校は93万円、大学は150万円 ―- 高校入学から大学卒業までにかかる子供1人当たりの平均費用(累計) (単位:万円)