2008年度「幹部・リーダーの意識」調査結果 |
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調査結果の概要
(株)タナベ経営では、全国で開催中の幹部・リーダー対象のセミナー受講者に対し、標記のアンケートを実施した。現在、仕事にやり甲斐を感じているかとの設問に、「かなりある(感じている)」という回答は40.5%、「まあまあある(同)」は51.7%だった。研修参加者の回答である事を差し引いても、納得・充実感は高いといえる。次に具体的な仕事観に目を向けると、今後目指したいポジションは「上級幹部クラス」33.3%と「役員クラス」32.9%が拮抗しており、「経営者」までと考えている人は16.8%、「管理職でない専門職」は7.1%だった。また、仕事とプライベートのバランスについては、「やや仕事を優先」は52%、「仕事が最優先」は41%という状況だった。しかし、部下に対しては「どちらも両立させるべき」が54%と、「できるだけ仕事を優先させるべき」33%を上回っており、寛大な様子が窺える。幹部・リーダーにとって永遠の課題である『部下や後輩の指導・育成』の現状は?現在、部下や後輩への指導・育成が「全体的にうまくいっている」のは30.5%、3人に1人の割合であった。「うまくできない」という回答者にその理由を尋ねると、「忙しくて時間が取れない」18.4%、「お互いの信頼関係が築けていない」14.0%、「何をすれば良いのか、やり方がわからない」12.3%などが多く、やってはいるが指導効果が上がらないというよりも、上司側の理由でやれていないというのが実状のようだ。次に、部下指導・育成において大切な事は何かを問うと、「仕事の与え方(どんどん経験を積ませる等)」がトップで12.8%、以下「部下の仕事の内容・現状の理解」12.6%、「部下の考え・気持ちをよく聞く事」10.9%の順となった。更に、今後、部下や後輩に身につけてほしい事としては、「向上心・チャレンジ精神」60.6%、「責任感」42.1%、「行動力・積極性」34.6%などが上位に挙げられており、リーダー達は『自分で燃えて動いてくれる部下』を望んでいる事が窺える。