2008年度 新入社員の会社生活調査(2)

  • 調査期間
  • 2008/03/25~2008/04/11
  • 調査対象
  • 実施先が開催した“新入社員研修セミナー”の参加企業(256社)の新入社員740人(男性456人、女性284人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

(1より続く)昇進・昇格については「後輩に先を越されたくない」48.4%が最も多く、特に女性(57.3%、男性は42.9%)で顕著であった。最終的に目標とする役職・地位で最も多かった回答は(「地位には関心がない」44.7%を除いて)「役員」18.0%がトップ、「部長クラス」15.7%、「社長」14.6%と続き、男性では「役員」24.1%を挙げた新入社員が4人に1人の割合で、以下「社長」20.5%、「部長クラス」16.6%の順で、女性では「地位には関心がない」62.9%が圧倒的に多く6割を超えている。大きな社会問題となっている少子化、解決のために最も有効だと思う企業の施策の回答結果を男女別で見ると、ともに1位は「育児休業制度の充実」であったが、目を引くのは「勤務時間の自由度の高さ」で、女性は32.4%と男性の24.7%を約8ポイント上回っている。残業については、全体・男女別いずれも「やり甲斐のある仕事であれば厭わない」が1位。しかし、女性は「忙しい時には仕方がないが、あまりやりたくない」が38.7%と、男性の29.0%を約10ポイント上回っている。最近、しばしば耳にする『ワーク・ライフ・バランス』という言葉の認知度は42.2%(男性37.8%、女性49.3%)とあまり?高くなく、出世など自身の社内での立場の変化に応じてどのように思うかを問うと、<若い頃は『仕事優先』、次第に『生活優先』にシフトしたい!>という胸中が窺えた。年功序列制度と成果主義制度のうち、「成果主義を望む」63.6%(男性61.0%、女性はやや多く67.7%)新入社員は6割を占め、また、その傍ら「終身雇用制度を望む」66.4%(男性65.7%、女性67.5%)は6割半ばに達している。

調査結果

(前頁より続く)
昇進・昇格についてどう感じますか?(2008年度:n=733) (単位:%)
貴方が最終的に目標とする役職・地位は?(2008年度:n=733) (単位:%)
少子化(※1)解決のために最も有効だと思う企業の施策は?(2008年度:n=738) (単位:%)
※1.少子化が進む原因の一つとして、仕事と育児の両立の難しさが挙げられている。
※2.フレックスタイム制など
残業についてどう思いますか?(2008年度:n=739) (単位:%)
“ワーク・ライフ・バランス(※3)”という言葉を知っていますか?(2008年度:n=729) (単位:%)
※3.必ずしも仕事ばかりに従事するのではなく、仕事と個人の生活との調和を図ることを意味する。
貴方自身は、仕事と個人の生活のバランスについてどのように思いますか?社内での立場の変化(3つ)を考慮してお答え下さい(2008年度) (単位:%)
a.入社から数年間の“若手社員の時”
b.役職に就く前の“中堅社員の時”
c.役職に就いた“管理職の時”
年功序列制度と成果主義制度、どちらを望みますか(n=733) (単位:%)
終身雇用制度を望みますか?(n=733) (単位:%)
調査実施先:学校法人 産業能率大学