ビジネスマナーに関する意識調査(1)

  • 調査期間
  • 2007/11/12~2008/04/28
  • 調査対象
  • 実施先のビジネスマナー講習を受けた10代以上の男女 2,223人(男性919人、女性1,304人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

(株)アイデムが同社のビジネスマナー受講の10代以上の男女を対象に実施した標記テーマの調査によると、今までにビジネスマナーに関する教育を受けた事がある人は30.6%で、概ね7割もの人が基本的なビジネスマナーの知識がないまま、仕事に就いている現状が浮き彫りになった。敬語や言葉遣いに自信があるかを尋ねると、「あまり自信がない」65.6%、「全く自信がない」16.0%を合わせて81.6%もの人が『自信がない』と回答し、20代を除けば年代があがるごとにつれて『自信がない』人の割合は減っていくが、働き盛りの30代から40代でも7割以上の人が不安を感じている結果となった。敬語や言葉づかいが難しいと思う場面を挙げてもらうと「電話応対」66.1%がトップで、「接客対応」53.4%、「ビジネス文書」40.2%が続き、男女とも「電話応対」が最多となっているが、女性71.3%の方が男性58.7%より高くなっている。ビジネスマナーとして重要だと思うものでは「言葉づかい」85.6%、「挨拶」81.6%、「身だしなみ」72.7%の3つが他を大きく引き離している。男女別で見てその差が顕著だったのは「電話応対」で、女性39.2%に対して男性25.5%と、約14ポイントの差があった。苦手なビジネスマナーの1位は「言葉づかい」63.9%で、次いで「電話応対」51.6%、「クレーム対応」46.9%という順で続く。こちらでも女性56.7%は男性44.2%を12.5ポイントも上回っている。他人のビジネスマナーで気になるのは「言葉づかい」80.4%が最も多く、「挨拶」57.3%や「身だしなみ」52.4%を大きく引き離している。自分の身だしなみについて「意識している(「とても意識している」+「少しは意識している」)」という人は87.0%で、男性80.7%より女性91.3%で、また、年代が上がるごとに割合が高くなっている(2に続く)。

調査結果

ビジネスマナー教育受講の有無(計) (単位:%)
敬語や言葉づかいの自己評価 (単位:%)
敬語や言葉づかいが難しいと思う場面 (単位:%)
男性女性
電話応対66.158.771.3
接客対応53.453.553.4
ビジネス文書40.238.741.2
客先訪問35.543.429.9
来客受付29.925.133.3
重要なビジネスマナー (単位:%)
男性女性
言葉づかい85.683.886.9
挨拶81.682.780.8
身だしなみ72.771.673.5
表情45.843.347.6
接客応対34.333.435.0
電話応対33.525.539.2
報告・連絡・相談33.132.033.9
動作、立ち居振舞い28.130.026.8
クレーム対応25.229.821.9
来客受付10.67.912.5
苦手なビジネスマナー (単位:%)
男性女性
言葉づかい63.960.566.3
電話応対51.644.256.7
クレーム対応46.942.050.3
ビジネス文書37.237.337.2
接客対応35.033.636.0
動作、立ち居振舞い28.928.229.4
客先訪問24.229.420.6
来客受付19.617.621.0
表情18.223.314.6
席次・席順15.516.414.9
気になる他人のビジネスマナー (単位:%)
男性女性
言葉づかい80.478.282.0
挨拶57.359.255.9
身だしなみ52.450.953.5
表情41.637.044.9
電話応対38.634.141.7
接客応対38.038.637.6
動作、立ち居振舞い35.035.634.7
クレーム対応22.022.921.3
来客受付13.412.514.0
報告・連絡・相談10.310.910.0
身だしなみへの意識 (単位:%)
(次頁へ続く)
調査実施先:(株)アイデム 人と仕事研究所