寝室についてのアンケート調査~夫の思い、妻の思い

  • 調査期間
  • 2007/10/12~2007/10/14
  • 調査対象
  • 全国の30歳~69歳の男女個人 既婚者 480人(男女各240人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

夫婦の寝室についてアンケート調査を実施したところ、寝室で睡眠以外にしている事のトップ3は「読書」47.9%、「テレビを観る」43.3%、「夫婦で会話」35.6%という順であった。寝室における配偶者との共有状況につき、現在「夫婦同寝(夫婦ふたり)」という回答者は7割、「夫婦別寝(自分ひとり)」は3割という結果のもと、夫婦別室を言い出したのはどちらか?を尋ねると、「どちらともなく」が圧倒的に多く62%を占めたが、「男性」9%からよりも「女性」25%の方から言い出すケースが多いようだ。別室に移動したのも「男性」35%よりも「女性」42%からの方が多い。夫婦別室のきっかけ・理由で最も多かった回答は「就寝や起床などの生活リズムの違い」44.4%で、これに「いびきや寝返りなどの就寝中の配偶者への不満」33.1%や「テレビを観る、本を読むなどの就寝時の習慣の違い」32.4%が続いている。今後の夫婦別寝意向については、半数が「同寝」50%を望んでいるが、4人に1人は「別寝」25%を望んでいる。配偶者との夫婦仲を問うと、全体で6割以上が「良い」30%、「まあ良い」33%と回答している。

調査結果

寝室で睡眠以外にしている事は何ですか? (単位:%)
【男 性】40代は「読書」62%が多く、30代は「夫婦で会話」58%が多い。
【女 性】40代の53%が「テレビを観る」を挙げている。
【別寝者】予想された結果ではあるが、夫婦の会話以外にも色々な事をしている。会話はリビングなど別の場所で交わされているのかも知れない。特に、音や光が出るもの(テレビ、パソコン、音楽鑑賞)について気兼ねなく楽しんでいる様子が窺える。
夫婦別室を言い出したのはどちらですか? (単位:%)
どちらが別室に移動しましたか? (単位:%)
夫婦別室のきっかけ・理由は何ですか? (単位:%)
上位1位から3位を見ると、必ずしも夫婦仲が悪いからという事が原因ではないと思われる。特筆すべき事として、女性の55%が「生活リズムの違い」を、46%が「就寝時の習慣の違い」を挙げている点である。一般的に、女性の睡眠は男性よりも浅く、睡眠の世界では女性は弱者だといわれている。40代から50代では更年期の影響を受けるケースもあるため、他の世代よりも快眠を求める傾向が強いのかもしれない。
夫婦別寝で変化した事(自由回答)
・個々の時間を持てるようになったが、会話とSEXが減った(40代男性)
・ぐっすり眠れるようになった(40代女性)
・一家の主婦ではなくて、個人の人間としてプライベートが守れるようになり、ストレスが解消できた(60代女性)
・お互いの生活リズムが守られて、非常に快適(60代女性)
・いびきが聞こえなくなり、ゆっくり眠れるようになった(60代女性)
今後の夫婦別寝意向 (単位:%)
男女別で見ると、今後の別寝意向としては男性が15%、女性が34%と、女性のほうが別寝意向が強い。年代別では、30代の若い夫婦は男性、女性ともに70%が同寝意向である。これに対し、シニア層では、女性の50代、60代で他の男女層よりも別寝意向が顕著になっている。
夫婦別寝室意向の理由(自由回答)
<「できれば寝室は別の方が良い」と回答した人>
普段が居候状態。寝る時ぐらい自由になりたい(40代男性・自分ひとり)
生活の時間が合わないので、別の方が気兼ねなく過ごせる。臭いとか嫌な思いをしなくてすむ(30代女性・自分と配偶者以外の家族)
寝る時間が違い、体感温度も違うため我慢する事が多く、どうしてもストレスが溜まっていた。別室にしてから良好な関係になった(50代女性・自分ひとり)
<「ぜひ同じ寝室を持ちたい」と回答した人>
当たり前だと思っているから(30代男性・夫婦ふたり)
夫婦とは一体ものであるとの考えから(40代男性・夫婦ふたり)
急に体調が悪くなった時や地震等の場合に心強いから(60代女性・夫婦ふたり)
スペース的に部屋が足らない(50代女性・夫婦ふたり)
寝室の配偶者との共有状況について、全体平均では「夫婦同寝(夫婦ふたり)」が70%、「夫婦別寝(自分ひとり)」が30%であった。
配偶者との夫婦仲はいかがですか? (単位:%)
年代別で見ると、30代の若い夫婦は男性、女性ともに7割以上が「良い」「まあ良い」と回答している。一方、シニア層では別寝の60代女性が「普通」と答える割合が43%と高くなっているのが特徴的である。
調査実施先:三井ホームモデリング(株)