第一生命経済研究所「職場のコミュニケーションに関するアンケート調査」

  • 調査期間
  • 2007/09
  • 調査対象
  • 全国に居住する20歳~59歳の会社員男女 763人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、全国に居住する20歳から59歳の会社員の男女を対象に、職場のコミュニケーションに関するアンケート調査を実施した。その結果、職場において、上司・部下や同僚と飲みに行く機会に「よく参加する」と言う人は1割にも満たなかった。一方、昼食の場合だと、上司・部下とは42.9%、同僚とは57.8%もの人が「よく参加する」と回答した。以前と比べて、職場で飲みに行く機会は増えたかどうか?を尋ねると、半数以上が「減った(「少し減った」18.7%+「かなり減った」32.8%)」と感じており、年代が上がるごとに増えている。職場で飲みに行く機会を必要と考えている人は6割を占め、また7割が参加するのは楽しいと感じている。職場の人間関係上のコミュニケーション満足度を観ると、「まあ満足している」68.2%という人が多く、「非常に満足している」4.6%を合わせると、7割が満足していると考える。職場において、もめ事や仲の悪い関係の有無は?「ある(「とてもある」7.6%+「まあある」26.5%)」は34.1%、「ない(「あまりない」42.2%+「全くない」12.6%)」は54.8%で、職場での女性比率が高くなるにつれて、もめ事や仲の悪い関係が増える。また、いじめ・仲間はずれ・無視の有無については、「現在もある」が13.8%、「以前はあったが、現在はない」は15.5%、「これまでにないし、現在もない」は45.1%となったが、「わからない」が25.6%とおよそ4分の1の職場でいじめ等の有無が分からない状況が浮き彫りになった。こちらでも、女性比率が高くなるにつれていじめや仲間はずれが増える傾向にあった。職場でのストレスは「仕事に関する事」「責任感」「組織風土」「人間関係」「昇進や地位」の順で多い事が明らかになった。

調査結果

職場で飲みに行く機会・昼食への参加状況 (単位:%)
飲みに行く機会の増減(n=696) (単位:%)
職場で飲みに行く機会の必要性と評価(n=747) (単位:%)
職場に必要:  61.1%参加するのは楽しい:  69.8%
職場に必要ない:  39.0%参加するのは楽しくない:  30.3%
職場における人間関係上のコミュニケーションへの満足度(n=758) (単位:%)
満足している:  72.8%満足していない:  27.2%
職場におけるもめ事や仲の悪い関係(n=763) (単位:%)
職場の男女構成
男性のみどちらかと言えば男性が多い男女が同じくらいどちらかと言えば女性が多い
ある(「とてもある」+「まあある」)22.929.736.646.2
ない(「あまりない」+「全くない」)61.460.850.944.0
わからない15.7  9.512.5  9.9
※全体:「とてもある」7.6%、「まあある」26.5%、「あまりない」42.2%、「全くない」12.6%、「わからない」10.6%、NA0.5%
職場におけるいじめ・仲間はずれ・無視の有無(n=754) (単位:%)
職場の男女構成
男性のみどちらかと言えば男性が多い男女が同じくらいどちらかと言えば女性が多い
現在ある  4.810.716.122.5
以前はあったが、現在はない13.310.417.023.1
これまでにないし、現在もない55.452.140.230.8
わからない26.526.826.823.4
※全体:「現在ある」13.8%、「以前はあったが、現在はない」15.5%、「これまでにないし、現在もない」45.1%、「わからない」25.6%
職場における内容別ストレス (単位:%)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0711.pdf
調査実施先:(株)第一生命経済研究所