団塊世代に聞く「自分達の世代観」調査(1) |
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調査結果の概要
冠婚葬祭互助会の(株)くらしの友は標記テーマの調査を実施した。その結果、団塊世代が“自分達が団塊世代である”事を意識するときは「2007年問題が話題になった時」や「“団塊世代”という言葉を聞いて以来」「マスコミが団塊世代を取り上げた時」が多く、“団塊世代”という呼称に特別な意識がない(「良し悪し様々あると思う」48.8%+「なんとも思わない」22.6%)事が明らかになった。“団塊世代”から連想するイメージは「受験戦争」や「人が多い」など、“同世代の人数の多さ”に関わる点が上位に挙げられ、「学園紛争」も3位に入り、本人が活動に参加したか否かに関わらず、身近な出来事だった事が窺われる。団塊世代である事は、損得どちらの面が多いと実感しているのだろうか?年金受給が延ばされるなど損の面が多いと思いきや、「損得両面ありどちらとも言えない」67.2%が7割近くを占めた。自分が団塊世代である事に、どういう面で“得”と感じるのか?「時代が輝いていた」34.0%、「いい時代に生きられた」23.6%と感じている人が多く、物質的には恵まれなくても、多忙でも、大きな夢の広がりの中で、お金では買えない精神的満足が大きかったと考えられる。反対に、“損”と感じるのは、長い競争のトンネルと抜けると?「年金受給を延ばされた」42.0%。また、「同世代に人数が多過ぎる」30.6%ゆえに、「受験戦争」40.0%だけでなく、「同世代間の競争が激しい」27.8%も挙げられている。自分達から見て、“団塊ジュニア”は「物質的に恵まれている」「経済的に恵まれている」「よい時代に育っている」と好意的な見方をしている。少年期から青年期であった昭和30年代を良かったと思う点は「夢を持てた」「人情が厚かった」「家族の絆があった」「純粋な心を持った人が多かった」など、昭和30年代という時代の底辺に流れていたのは人との機微であり、人情であることを窺い知る結果であった(2に続く)。