2007年度新入社員の会社生活調査(2)

  • 調査期間
  • 2007/03/27~2007/04/13
  • 調査対象
  • 全国の2007年度入社の新入社員 668人(男性427人、女性241人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

(1より続く)昇進・昇格については「後輩に先を越されたくない」47.5%が最も多く、特に女性で顕著であった。最終的に目標とする役職・地位は「部長クラス」17.1%がトップ、「役員」16.9%が続く。男性は「役員」22.2%、「部長クラス」20.1%の順で、「地位には関心がない」は男性36.6%より、女性66.4%で多い。大きな社会問題となっている少子化、解決のために最も有効だと思う企業の施策の結果を見ると、男性は「育児休業制度の充実」が37.2%で、女性よりも10ポイント多く1位。一方、女性で一番多かったのは「勤務時間の融通」32.8%で、男性を6ポイント上回っており、男女間で意見が大きく異なった。残業については、男性は「やり甲斐のある仕事であれば厭わない」が47.4%で1位。しかし、女性は「忙しい時には仕方がないが、あまりやりたくない」が43.6%で1位と、男女差が現れる結果に。“サービス残業”という言葉の認知度は85.9%(男性85.2%、女性87.1%)と極めて高く、もし、自分の職場の習慣となっていた場合、78.5%(男性76.8%、女性81.5%)が「拒否するのは難しい」とやむなく受け入れざるを得ないと認識しているよう。年功序列制度と成果主義制度のうち、「成果主義を望む」新入社員は6割を占め、また、その傍ら「終身雇用制度を望む」67.8%は7割近くに達する。今年の新入社員が人事処遇制度に望むのは、ニート問題や少子高齢化問題等社会不安のある中、雇用の安定化である事が窺える。

調査結果

昇進・昇格についてどう感じますか? (単位:%)
貴方が最終的に目標とする役職・地位は? (単位:%)
少子化(※1)解決のために最も有効だと思う企業の施策は? (単位:%)
※1 少子化が進む原因の一つとして、仕事と育児の両立の難しさが挙げられている。
※2 フレックスタイム制など
残業についてどう思いますか? (単位:%)
“サービス残業”という言葉を知っていますか? (単位:%)
もし、サービス残業が職場の習慣となっていたら、どうしますか? (単位:%)
年功序列制度と成果主義制度、どちらを望みますか? (単位:%)
終身雇用制度を望みますか? (単位:%)
調査実施先:学校法人 産業能率大学