2007年度新入社員の会社生活調査(2) |
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調査結果の概要
(1より続く)昇進・昇格については「後輩に先を越されたくない」47.5%が最も多く、特に女性で顕著であった。最終的に目標とする役職・地位は「部長クラス」17.1%がトップ、「役員」16.9%が続く。男性は「役員」22.2%、「部長クラス」20.1%の順で、「地位には関心がない」は男性36.6%より、女性66.4%で多い。大きな社会問題となっている少子化、解決のために最も有効だと思う企業の施策の結果を見ると、男性は「育児休業制度の充実」が37.2%で、女性よりも10ポイント多く1位。一方、女性で一番多かったのは「勤務時間の融通」32.8%で、男性を6ポイント上回っており、男女間で意見が大きく異なった。残業については、男性は「やり甲斐のある仕事であれば厭わない」が47.4%で1位。しかし、女性は「忙しい時には仕方がないが、あまりやりたくない」が43.6%で1位と、男女差が現れる結果に。“サービス残業”という言葉の認知度は85.9%(男性85.2%、女性87.1%)と極めて高く、もし、自分の職場の習慣となっていた場合、78.5%(男性76.8%、女性81.5%)が「拒否するのは難しい」とやむなく受け入れざるを得ないと認識しているよう。年功序列制度と成果主義制度のうち、「成果主義を望む」新入社員は6割を占め、また、その傍ら「終身雇用制度を望む」67.8%は7割近くに達する。今年の新入社員が人事処遇制度に望むのは、ニート問題や少子高齢化問題等社会不安のある中、雇用の安定化である事が窺える。