第一生命経済研究所「日常生活における宗教的行動と意識調査」 |
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調査結果の概要
全国に居住する40歳から74歳の男女を対象に標記についてアンケート調査を行った結果、年中行事で実施率が高かったのは「初詣」76.4%と「お盆」74.0%で、子供の行事としての色合いが濃い「節分」83.8%→57.6%や「七夕」68.8%→17.5%は減少幅が大きくなっている。日頃、取っている宗教的行動は「年に1、2回程度の墓参り」78.7%や「仏壇や神棚に花を供えたり、手を合わせたりする」70.5%などの慰霊的行動の実施率が高い。何か特定の宗教や宗派を信仰しているか?を問うと、「信仰していない(「どちらかと言えばしていない」22.7%含む)と回答した人は66.9%で、「信仰している(「どちらかと言えばしている」21.8%含む)」という人は30.7%であった。信仰の度合い別に宗教的行動の実施率を見ると、「信仰している」人の実施率が目立って高かったのは「普段から礼拝、おつとめ、布教などの宗教的な行いをしている」などの<自己修養的行動>であった。一方、「年に1、2回程度の墓参り」などは「信仰していない」人でも実施率は74.2%に上っており、<慰霊的行動>は信仰に関わらず行われていると言える。<霊魂観念><向宗教性><加護観念>の設問を設定して、宗教的態度について尋ねた結果、8割以上の人が「宗教を信じていなくても幸福な生活を送れる」と回答、その一方で、「神や仏を粗末にすると、ばちがあたる」71.3%(男性67.2%よりも女性75.1%で肯定する人が多い)、「信仰は死に直面した時の心の支えになる」64.8%と考える人も多い。
調査結果
- <自己修養的行動> (単位:%)
- ※( )内の数値は「信仰していない人」:n=414の割合
- 宗教的態度(「そう思う」+「まあそう思う」の合計) (単位:%)
全体 男性 女性 霊魂観念 死後の世界はあると思う 41.9 38.6 45.1 人は死んでも繰り返し生まれ変わるものだ 28.1 23.9 32.1 神や仏を粗末にすると、ばちがあたる 71.3 67.2 75.1 死者の供養をしないと祟りがあると思う 41.9 39.7 44.1 仏様や神様を信心して願い事をすればいつかその願い事はかなえられる 40.6 38.4 42.6 向宗教性 宗教心がある人は心が豊かだと思う 41.2 41.6 40.8 信仰を持つことによって人生の目的が与えられる 48.5 49.7 47.2 どんなに科学が進んでも人間は信仰がなければ幸せになれない 29.2 32.1 26.3 信仰は死に直面した時の心の支えになる 64.8 63.8 65.8 宗教を信じていなくても幸福な生活を送れる 80.4 78.7 82.0 加護観念 氏神の祭りは地域の結びつきを高めるのに必要である 65.6 65.1 66.0 お盆などの宗教的行事には親しみを感じる 69.1 69.4 68.8 観音さんやお不動さんに親しみを感じる 57.7 61.4 54.0 - http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0706.pdf/