第一生命経済研究所美術館・博物館の利用に関するアンケート調査

  • 調査期間
  • 2005/11
  • 調査対象
  • 首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の小学生・中学生の親430人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

首都圏に居住する小学生・中学生の親を対象に、美術館・博物館の利用についてアンケート調査を実施したところ、かかわりについて、全体的には「自分には全く関係がない」34.0%の割合が最も高く、「以前はよく行っていたが、最近は行かなくなってしまった」31.9%が続く。末子の年代別で見ると、育児世代は美術館よりも博物館によく足を運んでいるが、子供が小さい程、美術館や博物館には足を運びにくい。よく足を運んでいる人の各施設に行くようになったきっかけは、美術館「子供に芸術文化を触れさせたい」、博物館「子供の教育のためになる」と、どちらも子供のためが最も多かった。博物館を“科学博物館”“歴史博物館”“資料館”etcと細かく分類して、美術館と比較した上で館種別の選択傾向を見ると…美術館・博物館を問わず、「年に1回以上」行く人がよく行くのは「科学博物館」52.2%で、末子の年代別に見ると、子供の幼少時は「科学博物館」の割合が高く、大きくなるにつれて「美術館」と「歴史博物館」の割合が増える。美術館・博物館によく行く理由第1位は、美術館「展示物が面白い」、科学博物館「子供でも楽しめる」、歴史博物館「子供の教育のためになる」。美術館・博物館への要望として、最近行かなくなった人が挙げたのは「入場料を安くする」がトップだった。

調査結果

美術館・博物館とのかかわり〈美術館〉 (単位:%)
美術館・博物館とのかかわり〈博物館〉 (単位:%)
美術館・博物館に行くようになったきっかけ(美術館・博物館に足を運んでいる人)
〈美術館〉 (単位:%)
美術館・博物館に行くようになったきっかけ(美術館・博物館に足を運んでいる人)
〈博物館〉 (単位:%)
よく行く美術館・博物館の種類
(美術館・博物館のいずれか、あるいは両方に「年に1回以上行く」人) (単位:%)
美術館・博物館によく行く理由
(美術館・博物館のいずれか、あるいは両方に「年に1回以上行く」人) (単位:%)
美術館科学博物館歴史博物館
展示物が面白い75.365.366
子供でも楽しめる1888.653.2
子供の教育のためになる29.271.970.2
館の全体的な雰囲気が良い37.120.414.9
展示解説が充実していて、わかりやすい23.622.234
美術館・博物館への要望
(最初の設問に「以前はよく行っていたが、最近は行かなくなってしまった」と回答した人) (単位:%)
美術館への要望博物館への要望
1入場料を安くする81入場料を安くする68.4
2子供たちが楽しめるようにする63.5子供たちが楽しめるようにする56.1
3学校教育との連携を深める52.6企画展覧会をより面白いものにする51
4子供の教育にも寄与するワークショップや鑑賞教室の充実51.8学校教育との連携を深める50
5子供にもわかりやすいような展示物の工夫をする51.1子供にもわかりやすいような展示物の工夫をする44.9
調査実施先:(株)第一生命経済研究所